ネオダーウィニズムとはなんぞや

10年ほど前、リマ=デ=ファリアという人が「選択なしの進化」という本を著した、そうな。
内容は、
ネオダーウィニズムのドグマを徹底批判。結果論としての「選択」(自然淘汰?)は科学的概念たりえないばかりか、進化機構を発見するための障害でさえある。進化は、単に生物に特有の現象ではなく、宇宙創成の瞬間からそのスタートを切っていた。素粒子、鉱物、生命体からヒト社会に至るあらゆる「形態と機能」は、どのようにして形成されてきたのかという巨大な謎に、「選択なしの進化論=自律進化説」で対峙。
原因としての「選択」(これが自律進化らしい)は物理・化学的法則にのっとって起こる。原子という同じ材料でできていて、同じ物理・化学的法則に従っている無機物や植物や動物が、相同な形態を持つのが、何よりの証拠ではないかと、相同な形態の例を、延々百数十ページにわたる図で見せる。電気放電のパターンと植物の根の断面、雪の結晶と鳥の羽、渦巻状の銀河と巻き貝など。
著者の主張の証拠に成り得るか否かは別として、この部分だけでも十分に楽しめる、そうな。
というわけで、<ネオダーウィニズム>とは、自律でない「選択」により進化するという説らしい。
理科系を調べるとむずかしそうなので、国語辞典にする。
A=ワイスマンが自説を呼んだ語。獲得形質の遺伝を絶対的に否定し,ダーウィンの学説のうち自然選択を強調した進化説。また,現代遺伝学の成果を取り入れた進化の総合学説をさすこともある。新ダーウィン主義。
どうも、ネオダーウィニズムのほうが説得力がある。
獲得形質が遺伝する、というのを否定する、というのは分かりやすい。自然選択をしてその体質が遺伝する、というのも、実に自然。しかし、自然淘汰では、進化を説明しきれないわけだから、結局、どうどう巡りになってしまう。素人的には、「敗北したネオダーウィニズム」というところ。
★で、その用語の日常会話での応用編は、『環境による余儀ない選択の結果〜〜になる』というようなニュアンスのようです。
で、ネオダーウィニズムの台頭で、結婚しない独身男性がふえるのだそうだ。ぶたぴぃさんによると。